生きているよりも辛いことが

多すぎるように思う


朝起きたら傷だらけの腕

血のついた床


こんなにも毎日が虚無で溢れているのに

どうしてそれでも生きているかって

それはきっと未来の何かに期待しているから


良かったよと褒めてくれる上司

大好きだよと笑いかけてくれる彼氏


世間から見たら普通に幸せなんだろう

でも私の病気がそうは思わせない


悲しいことが何よりも怖いはずなのに

幸せすらも私は怖い

いや、幸せの後にある悲しみの大きさを

知っているから幸せすらも怖くなってしまった


見捨てられることへの恐怖

自分の容姿への劣等感

何もかもに自信がもてない


幸せを恐怖だと感じる時、

私は人を信じることやめる。

それはもはや意図的なものではなくて、

この脳が勝手にそう働く。


でもそれは自己防衛とみせかけて

悲しみへの予防線とみせかけて

実はその逆の結果を生むことに最近気付いた。


私が誰も信じないばかりに

彼は私と付き合うことを地獄だと言っていた

どこかの知らない女の子に、笑いながら、

私のことを障害者だと罵っていた


そう、これが結末。


バカみたいでクソほどしょうもない世界でしょ


私が生きていることが悪なら今すぐにでも死ぬし、

私が存在することで地獄だと思われるくらいなら、

今すぐにでも別れて、この世を去るよ。


それなのに好きだよだなんて言うから

ほら、私はもっと人を信用できなくなった


一回死んで、もしも生まれ変わったら

炊飯器か愛される飼い猫になりたい


輪廻転生なんて信じちゃいないけど、

もしも涅槃があるなら私もその境地に達したい


この世界に期待して絶望しての繰り返し

生きていたら幸せなことがまだまだあるよと

彼は言ったけど、それ以上の悲しみにはどうやって耐えればいいのだろう


こんな時いつもヒミズ染谷将太を思い出す

この世界への絶望感、手に取るように分かる



皆がみな同じであれば、よくわかる、

働き者か怠け者かもわかる、

何だってわかる、自分のこと以外なら。

詩会の選者よ、要するに何だってわかる、

血色のよい顔と青白い顔の区別もわかる、

すべてに終末をもたらす死もわかる、

何だってわかる、自分のこと以外なら。